解体工事の工事協定書を締結しました

 南麻布新堀会は、旧真興交易ビル(南麻布2-8-18)の解体に関する工事協定書を3月16日、解体・建築を行う生和コーポレーション、施主である昌益会社会社と3者で結びました。境界線にある万年塀の撤去に関しては、イトーピア麻布管理組合理事会と生和の間で、撤去工事の適正な執行と駐車場利用者への配慮を担保する覚え書きを交わしました。

 協定書の内容を以下、貼り付けます。個人の名前、連絡先については、プライバシーに配慮して、削除しています。

 正式な協定書には、きちんと入っています。以下に示すのは、あくまで内容を共有するための情報であり、正本ではありません。

 また、工事期間は「未定」となっていますが、別途、覚え書きで定めています。覚え書きでは、3月15日から7月15日の予定とあります。

 

解体工事協定書

(仮称)昌益株式会社マンション新築工事に伴う解体工事(以下「本件工事」という)に関し、近隣住民:南麻布新堀会(以下「甲」という)と発注者:昌益株式会社(以下「乙」という)と施工者:生和コーポレーション株式会社(以下「丙」という)は、港区建築物の解体工事等の事前周知に関する要綱の趣旨を踏まえ、工事が周辺の生活環境に及ぼす影響に十分配慮するとともに、良好な近隣関係を保持し、地域における健全な生活環境の維持に資することを目的として、下記の通り合意し、工事協定を締結する。

第1条(工事概要)

1. 工事名称 (仮称)昌益株式会社マンション新築工事に伴う解体工事

2. 工事場所 東京都港区南麻布2丁目8-18(住居表示)

3. 工事期間 未定

4. 発注者  昌益株式会社

5. 施工者  生和コーポレーション株式会社

6. 敷地面積 460.00㎡ 建築面積 285.50㎡ 延床面積 1103.81㎡ 

7. 構造規模 鉄筋コンクリート造 地上5階

8. 建物用途 事務所

第2条(作業時間及び休日)

(1)作業時間

1. 平日の作業時間は、午前8時より午後6時までとする。土曜日の作業時間は午前8時より午後5時30分までとする。ただし、いずれの曜日においても重機作業は8時30分から午後5時30分までとする。また、作業開始前の道具等の荷下ろしを含む準備作業及び作業終了後の清掃作業時間は上記時間に含まない。

2. 工事車両の搬入は、午前8時以降に行う。

3. 既存地下解体作業は、午前8時30分から午後5時までとする。

4.  土曜日は既存地下解体作業を含む騒音を伴う作業は行わない。

5. 作業時間の変更(早出・延長・夜間)が必要な場合は、あらかじめ甲に連絡の上行う。尚、変更が想定される主な作業は以下の通り。 

ⅰ・天災等緊急時の防災作業(例:台風接近に伴う養生シート外し及び足場緊結・点検補強・資材の飛散落下防止の点検)

ⅱ・諸官庁、所轄警察署による指示

ⅲ・予期できない突発的な事態(例:交通事故・交通渋滞による遅延・機械故障等)

(2) 作業休日

1. 日曜日・国民の祝日を作業休日とする。ただし、下記の安全上やむを得ない作業等については、前記に関わらず行うものとする。

ⅰ・暴風雨・地震等の緊急時の安全維持作業

ⅱ・交通渋滞・事故等の理由によりやむを得ない事情が生じた場合の作業   

ⅲ・安全確保・環境保全確保等に係る作業中断の難しい作業

第3条(工事工程表)

1. 丙は、本件工事を着手する前に、全体工程表を甲に提出するものとする。

2. 丙は、作業内容を明記した週間予定表及び月間予定表を甲の見やすい現場仮囲いに掲示するものとする。また丙は、騒音が大きくなる可能性のある作業、及び天候等予測し得ない事情により工程を変更する場合についても週間予定表に記載する。

第4条(危険防護措置)

1. 丙は、既存地下解体作業に際し、粉塵、土砂その他の飛散を防止する為、可能な限り敷鉄板又は養生シート等で地面を覆う等の措置を講じるとともに、諸官庁及びインフラ関連業者と協議の上、了承を得た計画により工事を行う。

2. 丙は、地上階建屋高さから2メートル以上の高さに仮設足場及びパネル・シート養生を行い、落下物・飛散物による事故防止に努める。

3. 丙は作業所内には消火器等を常備し防火管理規定を守り火災予防対策を徹底する。

4. 丙は現場周辺道路付近に工事資材その他を放置しない。また、本件工事により周辺道路や甲の敷地にゴミ・資材破片・泥・粉塵等を飛散させた場合は速やかに清掃する。

5. 乙は工事に際し、人体に有害な疑いのある物質・成分等が土壌より検出・発見された場合は、その取扱い・処理については法に基づいて適正に行う。

6. 丙は、万一甲に被害を与えた場合には、誠意をもって対応し、協議の上解決する。

第5条(騒音、振動等の防止)

1. 丙は、本件工事に伴う甲に対する影響を最小限にするよう努めると共に以下の事項に留意するものとする。

2. 丙は、騒音・振動を伴う作業に際しては、騒音規制法・振動規制法等関係法令を遵守し、行政に届け出の上、作業を進める。

3. 丙は、既存地下解体作業ではブレーカーの使用を極力避けた圧砕工法を用いる。圧砕機の幅を超える構造物については、コア抜き等により圧砕機を使用できるよう配慮する。

4. 丙は、工事に使用する重機について、低騒音型の重機を選定する。

5. 丙は、敷鉄板や散水(局所散水、周辺散水の併用)等の対策により、周辺への粉塵迷惑を低減するよう努める。

6. 丙は、騒音振動計を北側に設置し、騒音振動レベルを記録する。甲から記録の閲覧の要望があった場合、これに応じる。

7. 丙は、粉塵、土砂、火花等の飛散を防止するよう最大の努力と工夫をする。

8.丙は、近隣建物に汚れが生じた場合は、速やかに清掃などの対処をする。

第6条(工事車両対策)

1. 丙は、本件工事関係車両の運行に際しては、一般車両及び歩行者の運行を優先すると共に、管轄警察署の指示・指導に従い車両運行導線を定め交通整理を行う。

2. 丙は、工事車両の出入りについて通行者(特に、幼児児童・高齢者・身体障害者)の安全確保に細心の注意を払うものとし、状況に応じた誘導員の増員を行う。

3. 丙は、児童生徒の朝の通学時間として午前8時より午前8時20分までの間、工事車両は出入りさせない。

4. 丙は、関係車両運転手に対して安全運転の教育指導を行い、道路交通法の遵守を励行させ、現場周辺では最徐行を行い、騒音・振動及び危険防止に努める。工事関係車両が本件工事場所周辺道路において万が一交通事故を発生させた場合には現場周辺の仮囲いへ追記し、注意喚起をする。

5. 丙は、本件工事関係車両運転手へ、歩行者の通行及び甲の使用する車両の出入りを防げる違法駐車をさせないよう指導誘導を行う。

6. 丙は、搬入車両に対し無用なアイドリングはしないよう指導する。

7. 丙は、道路を使用する作業を行う場合は最小限とし道路使用許可の範囲内とする。

第7条(建物等の損害の修復)

1. 丙は、周辺建物等に本件工事による影響を及ぼさないよう、万全の対策を講じ、慎重に作業を進めるものとする。しかし、万一本件工事に起因して、周辺の家屋等に損害を与えたときは、乙及び丙は損傷を確認の上、誠意をもって協議にあたり、損傷修復の措置を講じるものとする。敷地外へ本件工事に起因する落下物や飛散物等が確認された場合は、丙は乙と協力し原因究明に努め、甲へ報告する。

2.丙は、必要に応じて近隣家屋調査を行う。

第8条(地盤沈下)

1.  地下工事埋戻し完了後1年以内において、万一本件工事が起因して地盤沈下が生じた場合、甲・乙・丙は協議のうえ、丙の責任で原状回復又は損害賠償をするものとする。

第9条(現場管理)

1. 丙は、工事担当者を定め連絡先を明確にし、甲の苦情処理等窓口にあたると共に現場及び現場周辺の管理を十分に行い、甲に迷惑をかけないようにする。

2. 丙は、衛生面に注意し、簡易水洗トイレ・手洗い等の設備を設ける。尚、現場内には作業員宿泊施設は設置しない。

3. 丙は、朝礼や職長会等を通じて、関係作業員の現場安全意識高揚に努め、関係作業員が近隣住民に迷惑をかけることのないように指導監督に努める。

第10条(連絡体制)

  1. 本協定を円滑に実施し、連絡を密にする為に丙は連絡責任者を次の通りとする。

(解体工事に関するお問い合わせ)

 生和コーポレーション株式会社 工事部 責任者:

(解体工事に関するお問い合わせ ※上記に繋がらない場合)

 株式会社上間重機 現場担当者:

(その他のお問い合わせ)

 生和コーポレーション株式会社 営業部 責任者:

 

2. 丙は、甲からの苦情については誠意をもって対応し、下請け業者に関するものも含め迅速に対応し、処理するものとする。

第11条(協定事項の違反)

1. 工事中において、丙に協定事項の重大な違反が発生した場合には、甲は当該行為の一時中止を要求することができる。その場合、甲及び丙は直ちに協議を行い、誠意をもって解決にあたる。

第12条(その他)

1. 本協定に定めなき事項・疑義が生じた場合は、乙・丙は誠意をもってその都度甲の代表者と協議の上、対策を講じて解決に努める。

2. 甲・乙・丙は、この協定書を、環境基本法及び都民の健康と安全を確保する環境に関する条例を遵守し、信義誠実のもとに履行することを約束し、協定書を3通作成し、記名捺印の上、各自1通を保有する。

令和4年 3月 16日

甲    (近隣住民)

東京都

南麻布新堀会

会長        

乙    (発注者)

東京都

昌益株式会社

代表取締役     

丙     (施工者)

東京都千代田区

生和コーポレーション株式会社 東日本

首都圏第二営業部  

〈参考〉添付資料

1. 工事場所(地図)1枚

2. 仮設計画図   2枚

3. 全体工程表   1枚