「持ち帰り検討する」と台湾の建築主 

 生和コーポレーションは7月1日夕、南麻布2-8-18(真興交易跡地)に建設する新マンションの建設に関する近隣関係住民説明会を開催しました。

 台湾の昌益株式会社の幹部2人が参加。説明会は港区の条例に基づいた正式の近隣住民説明会となりました。

 住民側は、新堀町会からは理事が4人参加。イトーピア麻布は、現在の管理組合理事長や元理事長ほか、理事経験者も参加。また、一般の住民の方も参加していただきました。

 住民側からは、現行の計画を根本的に見直して、①北側バルコニーをやめる②室外機は全て南側に③できるだけ境界線から離れたことろに建てる④非常階段は北側にはつけないーといった、要望を建築主に繰り返し、伝えました。

 生和側は当初、賃貸住宅と説明していたのに、今は分譲と言い始めています。このことについては、昌益の幹部は「最初から分譲のつもりだった」と明言。生和の説明との矛盾が明らかになりました。生和側は「うまくコミュニケーションが取れてなかったのは事実」と述べました。極めて基本的なことに関して、建築主と施工会社の見解が違うことは大問題です。

 多くの議論がありましたが、最終的には昌益幹部は「すべて持ち帰って検討する」と回答し、改めて、説明会を開くことになりました。

 騒音計については、工事現場の南側と北側につけることで合意しました。

 イトーピア麻布管理組合理事会長は最後に「誠意を持っていただき、約束したことは守って進めるという当たり前のことを、ぜひともよろしくお願いしたい」と述べ、説明会を締めました。